『主が帰って来られるまで』ルカの福音書19章11~27節「私が帰って来るまで、これで商売をしなさい。」19:13

 私が帰って来るまで」…このたとえ話は、イエス様ご自身の再臨のときのことを語っておられる。イエス様は信じる者たちのために、再びこの地上に戻って来られる(へブル9:28)。そのとき私たちはみな、主からの報いを受けるため、キリストのさばきの座の前に出ることになる(Ⅱコリント5:10)。

 

 マタイの福音書にある「タラントのたとえ」とは違って、それぞれに1ミナづつ与えられた(13節)。「これで商売しなさい」…1ミナは、当時の100日分の労賃に相当する。一人は10倍に増やし、もう一人は5倍に増やした(16~19節)。別の者は1ミナを使うことなく、布に包んでしまっておいた(20節)。与えられた1ミナは、100日経っても無くなることはない。むしろ使えば使うほど、増えていく(16~19節)。

 

 私たちは信じたときから、天にあるすべての霊的祝福を与えられている(エペソ1:3)。備えられた天の祝福をこの世に流し、広げていく機会を、いかに賢く用いるか…。神様のことをよく知るなら、それがわかる。神は愛である(Ⅰヨハネ4:16)。1ミナを隠した者は神様のことを、行いとその功績によって判断される厳しい方だと誤解していたようだ(21節)。間違った神様観は、受けるべき報いを失う(24~26節)。

 

 永遠のいのちは、神を知る御霊である(ヨハネ17:3)。御霊なる主との深い交わりは、天からの1ミナを賢く用いるようにさせる。